暗号化
対応表(アニメ表示)
復号
数字は連結でもスペース区切りでもOKです(例:2315313134)
対応表(アニメ表示)
マトリクス表示
💡 使い方
- キーワードを入力すると、その文字を優先してマトリクスを構成します
- セルをクリックすると、同じ行・列がハイライトされます
- 5×5モードでは I と J が同じセルを共有します
- 6×6モードではアルファベットと数字(0-9)を扱えます
ポリュビオス暗号について
🏛️ 歴史的背景
ポリュビオス(Polybius, 紀元前203-120年頃)は古代ギリシャの歴史家・暗号学者です。 彼が考案したこの暗号は、文字を数字のペアに変換する画期的な方式でした。
📋 ポリュビオス表(チェッカー盤)
1 2 3 4 5 1 a b c d e 2 f g h i/j k 3 l m n o p 4 q r s t u 5 v w x y z
🔐 暗号化の原理
各文字を「行番号」と「列番号」の数字ペアに変換します:
- 'h' → 2行3列 → "23"
- 'e' → 1行5列 → "15"
- 'l' → 3行1列 → "31"
- 'l' → 3行1列 → "31"
- 'o' → 3行4列 → "34"
結果: "hello" → "23 15 31 31 34"
🔥 古代の通信への応用
ポリュビオスはこの表を使って、松明による遠距離通信を考案しました。 左手と右手に持つ松明の本数で、それぞれ行と列を表現したのです。
🎯 暗号の特徴
- 単一換字式暗号:同じ文字は常に同じ数字ペアに変換される
- 複字式:1文字が2つの数字に変換される
- 座標式暗号:表の座標を利用する最初の暗号
- 頻度分析に弱い:文字の出現頻度が保持される
📊 暗号文の特徴
- 数字のみで構成される
- 1〜5(または1〜6)の数字のみ使用
- 暗号文の数字の個数は必ず偶数
🌐 後世への影響
「文字を数字に置き換える」という発想は、後の電信技術(モールス信号など)や 現代のデジタル通信の基礎となる考え方でした。